Mother Earth通信16号(2021年7月発行)

#Mother Earth通信

動悸と不安感に悩まされるとき

「急に胸がドキドキして苦しくなる」「強い不安感に襲われる」――そんな経験はありませんか?
運動をしたわけでもないのに脈が速くなり、最初は気のせいかと思っていても、頻繁に起こると生活に支障をきたすようになります。
中には「このまま死んでしまうのでは…」と恐怖を感じる方も少なくありません。

病院で検査を受けても異常が見つからない。けれども辛い。このような症状に悩む女性は、実は増えています。

主な原因は「女性ホルモンの変化」

もちろん、まずは 高血圧・甲状腺機能亢進症・心疾患 などを除外するために、病院での検査は必須です。
それらに問題がない場合、30代後半〜50代の女性で多い原因として 更年期による女性ホルモンの変化 が考えられます。

女性ホルモンは脳の視床下部でコントロールされています。更年期になると卵巣機能が低下し、ホルモンの分泌量が減少。
それでも脳は「ホルモンを出して!」と命令を出し続けるため、視床下部は混乱します。

視床下部は自律神経の中枢でもあるため、そのパニックが自律神経に影響を及ぼし、

  • 突然の動悸
  • 息苦しさ
  • 強い不安感

といった症状につながるのです。

東洋医学的に見る「動悸とツボ」

東洋医学の観点では、動悸があるときには 中指のルート(経絡) に異常が見られることが多く、パンパンに張っているケースもあります。

手のひら中央のくぼみにある 労宮(ろうきゅう) というツボを、ゆっくり呼吸しながら優しくさすると、気持ちが落ち着いてくることがあります。

鍼灸ではこのルートのバランスを整え、緊張したみぞおちを緩めて呼吸を深めることで、症状を和らげていきます。

セルフ養生のポイント

この経絡に不調があると、肩や背中が過度に凝りやすくなります。スマホの見すぎでうつむき姿勢が続くと悪化するため、こまめに姿勢をリセットしましょう。

また、女性ホルモンのバランスをサポートする食材として いちじく がおすすめです。
ビタミンB群、カリウム、カルシウム、鉄、亜鉛などに加え、植物性エストロゲンも含まれており、美味しいおやつとして取り入れやすい食品です。

👉 芳醇な甘さがぎゅっと詰まった ドライいちじく(980円) もぜひお試しください。

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