Mother Earth通信52号(2024年7月発行)

#Mother Earth通信

暑さが一段と増しています…。夏バテなどになっていないでしょうか?冷たいものが多くなり、胃腸を冷やす機会が増えると体調は崩れがち。便秘、下痢、のどの痛み、発疹など。お腹の冷えから、様々な症状へ発展していきます。そんなわけで、今回はお腹の話です。

お腹の痛み

何かあるとお腹が張る…。痛みが出てくる。便秘というわけではないけれど、ガスがたまりやすく、苦しい状態が多い。こんな経験はありませんか?

 お腹の調子が悪くなると、実はメンタルにも影響します。

✅くよくよ思い悩む

✅ぼんやりする

✅やる気が起きない

なんだか「うつ症状」のようですね。

お腹の痛みが意味するもの

東洋医学では「元気=エネルギー」を二つの気から作られると考えます。それが「先天の気」と「後天の気」です。

  1. 先天の気

両親から受け継いだDNA。遺伝の部分です。体質は生まれつきありますね。この両親から受け継いだエネルギーを先天の気と呼びます。「腎」に蓄えられています。

  1. 後天の気

生後取り入れていく、栄養で作られるエネルギーです。「脾胃」で作られます。ここは胃腸機能が大きく関係します。

 この二つの気の総量が、あなたの「元気」度合いを決めます。

 体質は変えられないけれど、日々の食習慣や、胃腸のケア次第で「元気」を保つことはできそうですね。「お腹の痛み」は脾の元気が減ってきているよというサインです。脾胃が弱ると、先のようなメンタル状態になっていくのです。

養生という考え方

養生という言葉をご存知でしょうか?病気を予防するために、または健康を回復するための生活術です。食事、運動、睡眠、漢方、鍼灸。心の持ち方などのメンタルヘルス的な方法もあります。

お腹の状態を整えるための養生法を今回は見ていきますね。

  1. 腹八分目
  2. 睡眠環境を整える
  3. 足を良く動かして血行促進
  4. 胃腸のツボに温灸
  5. ゆったり深呼吸

以上です。座りっぱなしは要注意。お腹が張ってきます。時々屈伸運動をして足を動かしてください。

胃を強くするツボ=足三里

先日放送されたNHKスペシャルでもこのツボの効能を謳っていました。アフリカでは免疫力アップのためにここにお灸をすえていましたね。胃の経絡上にあるツボなので、やはり胃腸を大事にすることが身体を強くするのには欠かせないようです。

膝のお皿の下にある、外側のくぼみから指4本分下が目安ですが、押してズンと感じるところに温灸をしてみてください。手軽に漢方ホットパックで温めるのもお勧め。

漢方ホットパック

当院の隠れロングセラー商品。私が手作りしています。小豆、シナモン、生姜、陳皮などなどを麻袋に詰めています。電子レンジに入れて500wで50秒ほど温めて使います。2個購入してお腹と足三里をセットで温めるのもお勧めです。

漢方ホットパック:1袋520円(税込)

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